2012年5月14日月曜日

プランター兼自転車置場の色~雨の上海にて

先日、中国の無錫市というまちで色彩調査をしてきました。今後開発の進む地域で、日本でいうところの色彩ガイドラインを策定するためです。
都市計画の方針や今後5年間で重点的に整備を行う地区の概要などを市政府の方に詳しく説明して頂き、現地をくまなく見て回りました。

無錫は運河のあるまちで、歴史的建造物も数多く残されています。アジアらしいしっとりした風情を感じることが出来ました。その紹介もおいおいしていきたいと思いますが、今日は最終日の上海で出会った色彩をご紹介します。

夕方5時近くに上海入り、翌日昼には飛行場へ向かわねばならずという、乗り継ぎのための滞在でした。何時に上海に着けるかもわからなかったので、全く下調べもしていなかったのですが、夕方まだ明るいうちに到着できたので急いでカメラを持ってまちへ出かけることにしました。


外難界隈には花が溢れていました
ところが今にも降り出しそうな曇り空。外難の夜景を楽しむ頃には、いよいよ本降りになってきてしまいました…。

雨に霞む夜景も中々でした(…負け惜しみでなく)
 どうやら夜中、降り続いた模様。翌朝、上海らしい朝食を取ろうとまちへ出て驚いたのが、まちゆく人がカラフルな雨具を着て、自転車・バイクを颯爽と乗りこなしていたことです。

雨の日にしか見ることの出来ない景色(…負け惜しみでなく)
あまりの降り方に長時間歩いてお粥屋さんを散策する気になれず、近くの麺屋さんへ。

ザーサイ入り塩味麺・8元(約100円)
私はザーサイ入りの麺をチョイス。さっぱりしていてとても美味しかったです。8元の朝食というのはなかり贅沢なようです。上海在住の友人によると、テイクアウトの肉まんが1~1.5元、ちまきが2元くらいとのことでした。

…さて本題。
雨の中めげずに散策していたら、高い位置に花が飾ってある台をみかけました。床に白線が引いてあって、何かを置くスペースかなと思い歩いていくと…。

まちで見かけたプランター兼自転車置場
それはプランター兼自転車置場でした。雨よけの機能は果たせていませんが、自転車が無い時にも“絵になって”いて、面白い仕掛けだなあと思いました。プランターの色は少し色気がありつつも落ち着いたダークグリーンで、明るい草花の色がよく映えていました。
こうしてある機能が別の役割を担い、機能を必要としない場合にも“いかにも設備っぽくならない”というデザインはとても洒落ていて、植物を組み合わせることでまちに彩りを与える要素となり得るなあと感心してしまいました。

設備はとかく不恰好で、隠しておきたい、或いは真っ先に修景の対象として挙げられる要素、とも言えます。如何に不恰好でない駐輪場をデザインするか、という時。根本とも言える“自転車を見苦しくなく停めて置ける場”を構築することが重要なのだということに気付かされました。

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自己紹介

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色彩計画家/環境色彩デザイン/いろでまちをつなぐ/MATECO代表/色彩の現象性/まちあるき/ART/武蔵野美術大学・静岡文化芸術大学非常勤講師/港区・山梨県・八王子市景観アドバイザー/10YRCLUB/箱好き/土のコレクション/舟越桂